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SS『そしてそれは日常の』

創作蔵出しキャンペーン中(笑)ということで、本日はネオアンで。
ゲーム・ネオアンジェリークSS『そしてそれは日常の』です。レイン×アンジェベースの、陽だまり邸フルメンバーのほのぼの。
これも既に古い作品だし需要はないだろうけど、整理がてら蔵出ししてるのでとりあえずアップしておきます。
(一応)まだ所属している合同サークルPINK CAFEの、「ネオアン・アソート」に寄稿した作品です。なんと2010年発行ですよ。もう4年も前・・・。主催の葵さんよりだいぶ前にオン解禁許可をいただいていたのと、今年はネオロマンスシリーズ20周年という節目だったので、記念代わりに。

で、この初代アンジェリークが来年フルリメイクされるとか!
無印アンジェのゲームがやっぱり一番思い入れあるし、リモージュちゃんは今でも一番好きなキャラなのですごく楽しみ!・・・とはいえ、詳細がよくわからないんで購入するかどうかは微妙だけど・・・。声優さんも同じらしいけど、録りなおしとかあるのかなあ。クラヴィス様はどうするんだろ・・。


・・・ああ、えーと話がそれましたが、ネオアンでは、このレイン×アンジェのカプ組み合わせが好きです。
育成恋愛ゲームなので、当然いろんな殿方とイベント発生させましたが、私の好みはやっぱりというか案の定、レインvv仲間内でも「chakoちゃんは絶対レインだよね」と当たり前のように言われたし!(笑)
若くて博士、アクションもこなし、ちょっとやんちゃな感じ・・・好きなことには没頭、恋愛下手(のわりに恥ずかしい台詞を無自覚にさらっと言う)、何より見た目のビジュアルが大変私のドストライク。対する主人公アンジェも天使みたく可愛い〜。癒し系(技もそうだけど)で水色のロングヘア、キュートな衣装・・等々、女の子も私好みでした。ストーリーも好きだった。どのキャラのイベントストーリーもよかったけど、レインのがやっぱり好きだったかなあ。バッドエンドも、哀しいし重い結末だったけど嫌いじゃなかったし。次点は騎士のヒュウガさんかな〜。
あと、余談ですが梶/山/ミ/カさんのコミックス版(全5巻)のネオアンが、もうすっごく好みでした。アンジェといえば由羅さんだけど、この方のアンジェもイイ!絵が丁寧で可愛くて、何よりレイアンシーンがめちゃくちゃ良くて、レインがヤキモチ妬くのとか、ゲームイベントよりドキドキ(笑)。エンディングの未来絵も可愛かったしv借りて読んだだけなのでいつか買い揃えたいなー。



ネオアン/レイアン





『そしてそれは日常の』






「・・ったく、なんなんだ、ニクスのやつ!」
「まぁまぁレイン。ニクスだって悪気があって言ってるんじゃないんだし」
「当たり前だ、悪気があってたまるか!」
レインがカードを交換しながら眉を寄せた。今回もどうやらまた連敗しているらしく彼の口調にはやや苛立ちが混じっている。
そんなレインを軽く一瞥した後、今度はヒュウガがカードを一枚だけ交換しながら口を開いた。
「悪気というより、ただ貴様をからかって楽しんでいるだけだろう、あれは」
「だからなんでいつも俺ばっかり!いつまでもガキ扱いされてるみたいでいい加減嫌んなるぜ」
レインの表情を見る限り本気で怒っているわけではなさそうだが、さすがに毎回からかわれやり込められるとアンジェリークの手前、バツが悪いのだろう。少年ーーーといえばまた彼は気を悪くするだろうか。青年になりかけの十代の彼には同年代の少女にかっこわるく年上の大人にからかわれる自分を見られたくはないのだろうと思うと、それはそれで微笑ましくもある。カードを繰りながらジェイドとヒュウガは自分たちの若い仲間のことを、各々そんなふうに観察していた。

オーブハンターであるレイン、ジェイド、ヒュウガの三人が恒例の夕食会の後、サルーンでカードゲームに興じはじめて小一時間ほど経つ。
レインの愚痴のターゲットである当のニクスは、先程からアンジェリークを誘って庭園に夜の散歩に行っており、いま此処にはいない。それもレインには面白くない原因のひとつなのだろう、ゲームに集中できない証拠に先程からチラチラとポーチのほうを窺っている。

ーーーこんな時、ヒュウガなどはレインのことを「若いな」と思ってしまう。
もちろんヒュウガだって年齢的にはレインとそう変わるものでもないのだが、それなりに二十歳の壁は大きいと感じている。ましてやヒュウガは幼い頃から厳しい騎士団で育ってきたせいか世間のいろいろなことを見聞きしてきたし、自身もつらい体験を経て放浪していたので実年齢より精神年齢は高いとの自負がある。
十八歳にして天才博士と世間で騒がれ、あの財団の若きホープだったレイン。肩書きだけみれば、いや実際彼の仕事ぶりを間近で目にするとその容姿や年齢に似合わず随分と大人びた物言いや表情に困惑する時がある。
レインがこんなふうにーーー例えばニクスに簡単に言い含められたり、今のように自分やジェイドにカードで敵わなかったり、秘かに心寄せる少女をうまくデートにも誘えないーーーそんな、少し前の自分を見るような年相応の彼を垣間見たりすると、ヒュウガはなぜか懐かしいような、どこかホッとした気持ちになるのだった。
尤も、レインとて訳あって古巣を飛び出して旅をしていた分、その辺の同年代の少年たちと比べると遥かに早熟なのは否めないが。
カードを前に心ここにあらずなレインにヒュウガは苦笑する。
「・・・そんなに気になるのなら、様子をみてきたらどうだ」
「なっ、なにを・・」
図星をさされたらしく真っ赤になって口籠るレインに、ジェイドも可笑しそうに追随する。
「意外とわかりやすいよね、レインは。アンジェが気になるならニクスより先に誘わないといけないよ?」
「・・・っ」
ニクスのみならず他の年長組にまでからかわれて、レインは天井を仰いで呻いた。
「別にそんなんじゃ・・」
「明日はオーブハンターも久しぶりの休みなんだし、アンジェが戻ってきたら思い切って明日デートに誘ってみたらどうだい?」
「何言って・・!第一、明日は今やってる論文の続きを・・」
デートなんてとんでもない!と言わんばかりのレインに、ジェイドは諭すような口調で言葉を唇にのせた。
「レイン。若いのにそんなに部屋に閉じこもってばかりじゃいけないよ。たまには外出してお陽様の光を浴びないとね」
「最近研究ばかりでタナトス退治以外はほとんどこもりきりではないか。そんなことでは身体がなまる。いざという時に敵に不覚を取ったらどうするつもりだ」
「・・わかってるよ・・」
普段口数の少ないヒュウガにまで口を出され、レインは憮然とする。
確かにヒュウガの言う通り最近机に向かっている時間が多いのは自覚している。例の古文書の解読にかかりきりになっているせいだ。けれどそれを途中でやめることなんてできない。
まだはっきりとしたことはわからないが、あれはきっとアンジェリークの身に関わる、何か重大な問題が隠されている気がする。
だから一刻も早く解き明かさなければ。古文書と向き合ってからこっち、絶えず嫌な予感と焦燥感がレインに纏わりついて離れない。
「やっぱりオレ、明日は・・」
研究の続きをするよ、と言いかけたレインの声は、ポーチから聞こえてきた軽やかな声に遮られた。
「ただいま戻りました!・・あら皆さん、まだカードをしてらっしゃったんですか?」
「ああ、今ちょうど終わったところだよアンジェ。夜の散歩は楽しかったかい?」
ジェイドがカードを片付けながらアンジェリークに微笑みかけると、彼女はふんわりと口元を綻ばせた。
「ええ、とっても!以前ニクスさんと一緒に植えた花の種の芽が出ていたんです!なかなか芽が出なくて心配だったのですけど、やっと・・!」
ねぇニクスさん、とアンジェリークは背後を振り向く。僅か遅れてサルーンに戻ってきたこの屋敷の主も、いつになく上機嫌な様子で彼女に頷き返した。
「ええ、本当に。これも根気よく励まして手伝ってくださったアンジェリークのおかげですね」
「そんな・・。女王様のご加護とニクスさんが諦めずにお世話したからです」
「いえいえ、やはり貴方の力が大きいと思いますよ。どうやら花にも貴方の優しい心が届いたに違いありません。しかしまだ芽が出ただけですからね、これから枯らさないように育てないと・・また花壇の手入れをご一緒していただけますか、マドモアゼル?」
「ええ、ニクスさん。私でよければ喜んでお手伝いしますね」
微笑み合う二人をちらりと見遣り、レインはカードをテーブルに放り投げて溜息をついた。それを目敏く見つけたニクスがモノクルを押し上げて話かけてきた。
「・・おや、レイン君。何をそのように仏頂面をしているんですか?・・もしやまたカードで負けた、とか」
いつものニクスの軽口もなぜか食事の時以上に面白くなく、レインは「ほっといてくれ」と投げやりに呟いてそのままソファに身体を沈めた。それをどこか困ったように眺め、ジェイドが代わりに答える。
「お察しのとおりレインが負けたんでね、今から罰ゲームをしてもらうところさ」
「罰ゲーム・・ですか?」
「そう。負けた人が勝った人の決めた罰ゲームを受けるってルールだったんだ。今回は俺が一番勝ったんで、何の罰を受けてもらうか考えてるところだったんだけど・・」
言いながら、ジェイドはちらりとアンジェリークを見る。次にレインを、そしてヒュウガに視線を巡らせーーー今思いついたと言わんばかりにジェイドはポンと手を打った。
「・・そうだね。とりあえずレイン、もう時間も遅いからアンジェを部屋まで送っていってあげてよ」
「え・・」
思ってもみなかったジェイドの言葉にレインは思わず顔を上げ、その他の者達もそれぞれ首を傾げた。
「それが罰ゲームですか、ジェイド?」
「・・褒美の間違いじゃないのか・・」
ニクスとヒュウガが訝しげに訊ね、アンジェリークも困惑の表情を浮かべた。それはそうだろう、自分のことが罰ゲームだなんていくらなんでも居たたまれない。ヘタすればアンジェリークに対して失礼な物言いなのではと非難めいた表情を隠さないレインに、ジェイドはのんびりと笑ってみせた。
「勘違いしないでくれよ、レイン。アンジェのエスコートが罰ゲームのわけないだろ。レインがアンジェを部屋に送っている間に君への罰を考えておくから、っていう意味さ」
戸惑うレインにジェイドはアンジェリークに聴こえないよう、そっと耳打ちしてきた。
「・・なんて、ね。今からアンジェを部屋に送る間に明日のデートの約束を取り付けること」
「なっ・・」
「それが君への罰ゲーム、だよ」
素敵な罰ゲームだろ?と囁きながらウィンクを返してきたジェイドに、レインは呆気にとられた。ジェイドのすぐ後ろで聴いていたらしいヒュウガにもの言いたげに顔を向けると、彼も心得たように口の端を上げた。
「そうしろ。そして今晩は貴様も研究などせずにさっさとベッドに入ることだ。寝不足続きではどうせ良い研究結果など出はせんだろう。・・ではアンジェリーク、早く部屋で寝むといい。ーーー頼んだぞ、レイン」
「あ、ああ・・・」
「それじゃあ、おやすみなさい・・皆さん」
「おやすみ、アンジェ。良い夢を」
「おやすみなさい、アンジェリーク」
それぞれに就寝の挨拶を述べるアンジェリークを見つめながら、レインは「参ったな」と赤い髪を掻きあげた。二人のさりげない気遣いが心地よく胸を満たし、レインのささくれだった気持ちをほぐしてゆく。
そうだ、焦ることはない。結論を出すのはまだ早すぎるし、この先何があろうと自分はアンジェリークを護ると決めている。
(大丈夫だ、まだ何も決まっちゃいない・・)
それにここには皆もいるーーーともに「女王の卵」に導かれるように集い、誓い合った大切な仲間が。
ここは素直に二人の好意に甘えようと心の中でジェイドとヒュウガにサンキュと礼を述べ、レインはぎこちなくアンジェリークの背中をそっと押して促した。そんなレインをはにかむように見上げ、アンジェリークはサルーンに残された皆を気にしつつレインと肩を並べて階段を上がっていった。
三人三様にレインとアンジェリークを見送ると、徐にニクスが残りの二人に向き直る。
「・・二人ともずいぶんと気前がいいのですね。姫君を部屋まで送る騎士役を負けたレイン君に譲るなど」
「そうだよ、彼が負けたから騎士役を押し付けたのさ」
「我々はそろそろ酒を嗜む時間だからな・・二十歳未満には退場願っただけだ」
恍けるジェイドにヒュウガまで同調し、ニクスは目を見開いた。
「おやおやこれは・・いつからあなた方はレイン君の応援に回ったのですか。それとも先程までアンジェリークを独占していた私への意趣返しですか?」
「まさか、そんなんじゃないよ。・・ただちょっと、恋する不器用な少年にほんの少しおせっかいをしたまでさ」
「何か研究がうまくいってないのか、他に理由があるのか・・どこか苛立っているようだったしな。たまには息抜きするのもいいだろう」
うまくデートに誘えるといいんだけどね、と微笑むジェイドにヒュウガが見えない二階を見上げながら軽く溜息をつく。
「どうだかな・・誘えるとも限らんだろう。まぁ明日になってみればわかることだ」
「では賭けますか、ヒュウガ。レイン君が姫君を無事デートに誘えるかどうか」
「・・畏れ多くも女王の卵をそのような俗な賭け事の対象にするのは御免被る」
「貴方らしいですね、ヒュウガ。・・しかしどのみち賭けは成立しそうもありませんしね」
全員レインがうまくやるほうに賭けるだろうと暗に込めたニクスの言葉に、ヒュウガが軽く眉を上げた。
「貴様はレインを一応でも応援していると・・・?」
意外そうなヒュウガに、ニクスはフッと肩を竦める。
「これは心外ですね。私はこれでもあの二人と一番長くともにいるのですよ」
散々レインをからかってはいても、ニクスとてあの初々しい二人が次第に心通わせてゆく様を見ているのは微笑ましく、愛おしい。秘かにこのままうまくいってくれればと願ってもいる。
ーーーたとえそれが、二人にとってこの先どれほどの茨の道だと判っていたとしても、そう願わずにはいられない。
どうか幸せに、と。
「さて、それでは明日の朝の結果を楽しみに、我々はもう少し此処で大人の時間を楽しむことにしましょうか」
年代物のとっておきがあるのですよ、とワインをだしてきたニクスにジェイドは破顔し、ヒュウガはグラスを出してくる。
「いいね、乾杯しようよ」
「何にだ?」
「それでは、」
ーーーとりあえず先が視えない遠い未来より、明日のささやかな休日が皆にとって幸せな一日になることを祈って。
ニクスの言葉に、ジェイドとヒュウガも頷きながらグラスを掲げた。


***


「それにしても、レインってすごーく頭がいいのにどうしてカードだと負けちゃうのかしら?」
部屋への廊下を歩きながらアンジェリークが呟き、レインは苦虫を噛み潰したような顔をした。
「なんでだろうな。きっとオレの頭の構造がゲームに向いてないんだ、きっと」
「なぁに、それ」
くすくす笑うアンジェリークに、レインはさてどうやって誘おうかと思案に暮れる。
ニクスのようにスマートに誘えない。
ジェイドのようにストレートな言葉も言えない。
ましてやヒュウガのような騎士道精神も持っていないけれど。
オレはオレらしくーーーそれでいい。
少なくとも今必要なのは、ほんのひと匙の小さな勇気と素直な言葉だけでいいはずだ。
「ありがとう、レイン。わざわざ部屋まで送ってくれて」
おやすみなさいと微笑みながらドアノブに手をかけるアンジェリークを引き止めるために、レインは幸せな明日に繋がるための言葉を紡ぐ。

「なぁ、アンジェリーク。明日の休日・・・」


ーーーそんな陽だまり邸での、こんな日常。









*********************************************
寄稿ものということもあって久しぶりに締め切りとか焦りつつも、すっごく楽しんで書いた作品。考えてみれば無印アンジェ以外でアンジェ創作書いたのはこれが初めてという珍しいSS。
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【 2014/10/30 】 SS | TB(-) | CM(0)
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プロフィール

チャコ@まま

Author:チャコ@まま
関西在住のおたママ。
只今三人の息子達を相手に育児奮闘中。

マンガ・小説・アニメ・特撮・舞台・ジャニ等、大好きなもの雑多な管理人です。
09/侍の殿様と11/海賊の船長と単車乗りの鳥系幹部を愛してます。現在、人類最強兵長敬愛中。

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